そして,あしたを生きるべき。
quote:アーカンソー市は先週,6年分の金融,法律,その他の大切な文書のコンピュータデータを失ったとターナー市長は述べた。バックアップもそのとき,動作していなかった。「情報が失われたら再出発するだけだ。すべては新しく,わたしたちは子どものようだが」と市長。コンサルタントは,コンピュータがハッカーによって1年以上前から侵入されていたと云う。ハッカーは最後にメッセージを残していった。「もっとセキュリティを高めておけよ,ハハハ!」。
おおむね,ファイルが消失したりするのは,そんなことが起こると思っていないときである。市のコンピュータシステムのサーバー群がことごとく壊されるという状況がどの程度のものなのか,そんな機関のシステムを知らないわたしはよくわからないけど,まぁ目の前が真っ暗になるんだろな。自分のパソコンのハードディスクがクラッシュしたのなら,ひとり呆然としていればいいが,市政をきょうもあすも動かさなければいけないとなると呆然とはしていられない。是が非でも動く必要がある。記事の市長の発言は,それをわかっているようなのでとりあえずは安心できる。
大切だったものが全部消えるのは,ショックではあるけど,実はチャンスでもある。1年ごとに引っ越しをしている知り合いがいる。なんで引っ越しなんて面倒なことをするのかと訊くと,余計なものがなくなるからね,と云う。最低限のもの以外はすべて処分して,また1から1年を始める。わたしたちはきのうを大切にしすぎているのかもしれない。きょうやあす得るものは,きのう得たものの100倍の価値がある。きょうのためのきのう以外は,すべて捨てていいはずだ。きょう得るもの,あした得るものだけが,大切だ,考えて生きたい。
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